森と田園地帯の一軒家ですので、自然の緑に調和する古風な佇まいの外観を御提案し、御採用頂きました。

今ではこの左隣にも、私共に御用命頂き、施工させて頂いた棟が建っております。

増改築を十数年後に施しても、全体の景観を損ねることなく、統一したイメージで施工出来るのは、在来工法による注文建築ならではの特徴と言えるかもしれません。

従来立っていた木造の母屋を活かし、その背後に防風林の欅（ケヤキ）に囲まれてひっそりと立つ新築・２階建て。

冬場に落ちる木の葉が屋根に溜まるのを防ぐ為に、屋根に急勾配を付けてあるのも特徴。このお陰で思わぬ副産物（２階のロフト）の空間が生まれております。

古い時代の良い材木を使った母屋を壊さずに、母屋の玄関から入って真っ直ぐ進めば、そこは異次元の洋風の新家屋。

台所仕事をしていても、母屋の玄関に誰か来たのは人目で確認できます。基礎も母屋の床から三段上がった高さが新築の床なので、例え100年に一度の洪水が有っても安心！

Ｌ字のキッチンと、部屋中央の柱を挟んで２枚の大きな机（10人掛け）で、楽に二家族が集える程の大きさです。 キッチンの上部戸棚は、奥様の背丈に合わせて多少低めにし、天井は広々と感じる様に通常家屋より高めに…。上部戸棚と天井の間の空間は埃が溜まらない様に塞いでおります。

キッチンの前にある窓の向こうは土間。裏の畑から取ってきた野菜の泥を、土間で洗い流し、窓越しに台所に手渡せる工夫がされております。

落ち葉がスムーズに落ちるように急な傾斜をつけた屋根のお陰で広々としたロフトが出現しました。

階段は梯子にする事で普段は邪魔になりません。実は此処でも予期せぬ効果が有ります。夏場、熱い空気は上に上がり、ロフトの窓を開け放てば、スッキリ！たちまち室内は涼しくなります。

敷地内に昔ながらに信仰心厚く八百神の神を祭るお宮さまを…という御期待に答えて優美な曲線を持つ昔ながらの建造手法で作られております。

物を作る時に、出来上がった姿が気になるものですね！出来てから、こんなだったの？と思っても造り替えるのは大変です。そんな時に最新のキャドによるパースを使い確認できます。どんな小さなものでも、どんなに大きなものでも簡単に正確に出来ます。どうぞご利用下さい。

実際に現地に建ててみてもイメージはまったく同じですね。このぶどう棚が、近所の名物になるといいなと思います。 大きさは2.7ｍ×2.7ｍ高さ2.2ｍで、製作時の価格が税込みで（95，000円）総檜作り。